昨晩、民進党が「希望の党」に合流、という
ニュースに接したとき、「ほええええ」と思わずつぶやき、
2009年に当時の民主党が政権交代したときのことを
思い出していました。
あのとき私は選挙をほったらかしにして
パプアニューギニアを旅していました。
帰国してみたら、民主党政権に変わっていて、
ものすごい盛り上がりようだった。
世の中みんな、熱にうかされたように民主党を大歓迎。
ちょっとした浦島太郎気分を味わったものでした。
あれから8年。
「名を捨てて実を取る」
前原代表のこの言葉に、忸怩たる思いが溢れているように感じます。
なんだか隔世の感があるなあ。
でも多くの人は唐突すぎて「なんだそりゃ」と思ったはず。
昨日まで、私は次々と離党していく民進党議員を苦々しく見ていました。
なんだ、みんな勢いのあるほうについていくだけか。
ところが突然、民進党そのものが「希望の党」と合流(連携?)。
うーーん。しかし。節操がないといえばそれまでだけど、
安倍政権を倒すためには「これしかない」のかもしれません。
文字通り名を捨てて実を取る。
その覚悟がある意味すごい。執念です。
自民党か、希望の党か。
政権選択の選挙になってきました。
安倍政権打倒のためには、ともかく節操があろうがなかろうが
「希望の党」に期待するしかありません。
モリカケ問題も、山口提灯ジャーナリストのレイプ疑惑もみ消し事件も、
権力に近い人だけが守られる「公私混同・お友達優遇内閣」。
そして籠池氏のような人はトカゲの尻尾よろしく切られるだけ。
トランプと信頼関係があるとかってテレビで流れていたけれど、
冗談じゃない。こちらはアメリカに気に入られようと
自分の尻尾を振っているだけに過ぎません。
とはいえ、正直なところ、今は「希望の党」の勢いに
諸手を挙げて賛成する気にもなれません。
どうしても8年前の民主党フィーバーを思い出してしまう。
過信は禁物。
そもそも政権与党を本気で目指すのだとしたら、
小池都知事は衆院選に出馬するでしょう。
すると都知事の仕事は投げ出すんかい、という話になるし、
選挙対策で手を結んだ烏合の衆がどう舵取りをしていくのか未知数です。
安倍政権を倒す可能性は高まってきても、
私たちは「その後」にものすごいリスクを背負うことになるわけです。
もっとも、その意味でも、今後の「国のあり方」を
決定づける選挙になることでしょう。
政策を含め、彼らの動きを注視していきたいと思います。
なんだか面白くなってきたなあ。ひょっとすると、
これは後世の教科書に載る出来事になるかもしれない。
ところで枝野さんはどうするのかなあ。
共産党との共闘も考えていたから、「希望の党」ではなく
今回は無所属で出馬するのかしら。
(ちなみに投票日の22日、また一つ年を重ねますーー)